一期一会の大岩魚

----- あのときの写真をどうしたことか、行方がわからなくなって久しい。

今日、会社関係の古い書類が残っていたのに気付き、焼却処分をしているとある封筒の中から出てきたのである。

ブログの「印象的な過去釣り」に載せたかったものが出てきた!  さっそくスキャンして電子データーに保存 -----


2004年4月24日  田子倉湖

この日、仲間と釣りに出かけた。

ワカサギが接岸している時期で、トローリングでの釣果は期待できないので、ムーチングでの釣り。

しかし、そこのワンド(田子倉沢)での魚信は薄く、移動しようかとワンドの沖を見ると、もの凄い強風に湖面は

大河のように流れ、大きな波頭はしぶきをあげている。

こんな10フィートのアルミ製ボートでは転覆してしまう。

仕方ないので、風が弱まるのを待つことに・・・・

そして、おそらく俺にとって一期一会となるであろう顎がしゃくれた三ツ口の大岩魚(63cm)と対面することになる。

63-2改

田子倉湖の大岩魚 63cm


乱暴な言い方をすれば、釣りというのは釣れるも釣れないも大半が「運」だ。 

今でもそう思う。 

だから、いわゆる上手な人もヘタクソな人も一緒に楽しむことができるのだ。

だから、釣れても釣れなくても、また釣りに行こう、と思えるのだ。


あのとき、強風でなかったらさっさと撤収して移動しただろうし、同船した仲間の竿もすぐ隣りに垂れていたのに

たまたま俺の方を先に喰ってしまったまでのこと。
 

もちろん、釣りは理屈や技や道具でカバーされる部分はあるが、それに沿っての結果が着いてこない場合は多い。

「釣りは奥が深い」とよく言われるが、それは「運」というものを「理屈」で解釈しようと試みた途端に

「さてどうしたものか???」となってしまうので、そのことを上手に品良く説明する言い方として

「奥が深い・・・」というのだろう。


奥を探ろうなどと考える必要はない。 わからないままで結構だ。

この時以来、特にそう思うようになった。





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丸沼の虹

2012年 晩秋の丸沼

今シーズンの最後かと丸沼に足を運んだ。

重い雪雲が足早に空を渡り、ときおり氷雨が吹き付け、釣り人もいない。

そんな終焉を感じさせる湖上でロッドを振っていると、にわかに空が明るく
なったかと思うと環湖荘を覆うように素晴らしい虹が現れた!

まるで今年の最後をアナウンスし、飾るかのように・・・

そして、ほんの30秒ほどで虹は消え、また以前の灰色の風景に戻っていった。
ニジの丸沼


思えば今年は自己ベストレコードをあげさせてもらったし、随分と楽しませてもらった。

魚達も入れ代わり立ち代わり最後の挨拶に顔を出してくれた。
IMGP1893.jpgIMGP1891.jpg

来シーズンもよろしくお願いします。

環湖荘様 丸沼様 そして多くの魚達様

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怖い話・・・その2

やはり銀山湖での話である。

その日は釣り仲間の方と二人で私の持ち込みボート
(シーニンフ10K)で銀山湖へ

当時はまだ持ち込みボートも浮かべることが許されていた。

その日はトローリングでなくムーチングで。

仕入沢の某ワンドにロープを張り、ボートを係留して
竿をたらす。

空は快晴、無風、湖面は鏡のように平らで耳を澄ませば
船べりから落ちる水滴の音まで聞こえる静寂の中で
浮きの動きに神経をとがらす。

しばらくして、魚信も遠のいたので、ボートの位置を
変えようと、竿をあげ、魚探で水深を探りつつ、ロープ
をゆっくりとたぐりながら10メートルほど場所を移動
させた。

さて、それではここでまた竿をたらそうと・・・・

「あれ、竿は? 竿がない!」

友人が慌てている。

そんなばかな。移動するのにたった今ボートの中に
私の竿といっしょに置いたのに!

私も半信半疑でボートの中を見回した。
探すまでもない。座っていた傍らに置いたのだから。
座席から船べりまでは高さ14センチある。
ボートが少々揺れたにしてもボートから落ちることはない。
ましてやボートはロープをゆっくりたぐりながら
波も音もたてずにそーっと移動しただけである。
その間1分も経過していない。

仮に、仮に水に落ちたと仮定しても、
300グラムほどのリールをつけた竿が水面25センチ高さ
の船べりから水に落ちたら、傍らで「ボチャ」とか「ドボン」
とか絶対に聞こえるはずである。そして竿のガイドが船べり
をガタガタと乗り越えながら滑り落ちてゆく音もすぐ手元で
聞こえるはずである。
なにせあたりは水滴の音も聞こえるほど静寂だったからだ。

キツネにつつまれたような・・・いやそんな漠然とした
いいかげんな雰囲気ではなかった。

・・・ゾクゾクゾク! 

その釣り仲間いわく
「水の中から、そぉ~っと手が出てきたんだ。竿が欲しかったんだ」

私はその後、幾度となく銀山湖を流したが、そのワンドに船を乗り入れ
ることはついぞなかった。そして今後もないだろう。




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怖い話・・・その1

私はいわゆる「霊感」というものについては薄い人間と思っている。

これまで「見た」とか「感じた」ということは無かったからである。

しかし、霊感の強い方はけっこうそのような体験はよくあることだと
いう。現に私が知っている人はそうなのである。
その方は、それほど体験するなら、そろそろ慣れてもいいのにと思うが、
決してそんな生やさしいものではない、という。

私は、これがそうなのだな、と確信する体験を過去にしたことがある・・

それは解禁間もない銀山湖。
某船宿に2日間の貸船を予約した釣行。宿泊まで贅沢はできないので、
釣行一日目の夜は東電ゲート内のダムサイト広場に車の前を谷に向けて
駐車、車中泊である。
銀山をご存じの方はお分かりであろうが、ゲートは朝方船宿が開けるまで
誰もダムサイトへは入ってこれない。
その夜は船宿に泊まらずに車中泊などというケチな釣り客は私一人
だった。

コッフェルでラーメンを炊き、好きな肴で酒をあおり、自己満足の
極みを満喫しつつ、漆黒の暗闇の中でルームランプを消し、寝袋の
ファスナーを閉め上げ、明日のトローリングコースのイメージを
描きながら目を閉じる・・・・   

・・・?  ・・・???

動けない! 濡れた土のうで体を押さえつけられ
ているような!!
足も手首も指さえも動かない!
大声で気合いを入れてもピクリともできないのだ!


息はできるか?・・・できる!

目は見えているか?・・・見える!


しかし、体が動けない・・・

私は、これがカナシバリというものだ、と結論づけた。

怖がっては相手(?)が調子にのるだけ、と以前に本で読んだこと
がある。
私はありったけの大声で

「オレはもう寝るんだからお前もあっちへ行って寝ろ!」

そしたら、ずっしりと重かった土嚢がスーっとなくなり、何事も
なかったように体は自由をとりもどした。

普段はこんなところに人が夜泊まるなどということはないので
誰かさんが遊びに来たのだろう。
ダム建設作業で命を落とした方々がいるという。

しかし、なぜかその後怖さを感じることはなく、眠りにつけた。

そして、いつもの銀山湖の朝が来たのである。
CIMG0384.jpg

これは本当の出来事なのだ。










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